(愛情表現)
今、私は彼女の玄関前で
喜びに満ち溢れていました
告白をしてOKをもらったんです
まさか、夢じゃないかと
思うぐらい
奇跡的な事なんです
自分はデブで根暗で童貞で
今まで女の人と
付き合ったことはありません
自分が働く工場の通勤途中の
バスで彼女が乗って来て
まるで天使が現れたかと思いました
それから自分はバスに乗る
のが楽しみになり
それだけじゃ我慢出来なくなり
彼女のあとをつけて
家を調べたり
電話を盗聴したり
彼女が出すゴミを漁ったりしました
いけない事は頭では
わかってます
でも、彼女にたいする気持ちが
抑えられず体が動いてしまう
のです
そのうち自分がこんなに愛してる
気持ちを彼女言いたくなりました
言えば振られるのは、わかってます
でも、気持ちが抑えらない
夜中
いつの間にか
彼女の家の前に立っていました
ピンポンを押したら彼女出てきて
自分がどれくらい好きか
告白していました
「君の為なら何でも出来る
本当に君が好きなんだ」
彼女は黙り込んで
ジーーと此方をみっていて
笑い出して
「いいわよ、付き合っても」
と予想だにしない答えが
返って来ました
言って良かった
彼女に自分の気持ちが伝わったんだ
喜びに満ち溢れました
彼女が急に奥に入り
何か持って来て自分に渡して
言いました
「でも、本当に私の事好きか
わからないから、愛情表現で
示して」
彼女は自分の首の横を
人差し指でさして
「ここに、刺して」と
言いました
今自分の持ってる物は包丁です
「え?」と聞き返すと
彼女は膨れた顔して
「私の事が本当に好きなんでしょ
それぐらい出来ないの
さっきの告白は嘘なんだ」
自分はためらいも無く
笑いながら
包丁を首に3センチぐらい刺しました
彼女は怒った顔で
「え!そんなもんなの?
私にたいする愛情は?」
自分はまた深く刺し5センチぐらい
押し込みました
痛みは無く首に熱いものを感じました
見てくれ俺はこれぐらい
愛しているんだ
彼女は手を叩きながら
「わぁーーー凄い!凄い!」
そして
彼女は
人差し指を自分の首に
シュッと横に引き
ニコと笑いました
自分は頷き
彼女がよろんでくれるなら
首の横に刺した包丁を
両手で握り
横に引きました
彼女は自分の血で真っ赤に染まり
目が霞
そんな彼女を見ながら横に
倒れました
面白いぐらい自分の首から
血が溢れ出て
その血を踏みながら
彼女はゆっくり自分に
近づき
自分の耳もとで醜い声で囁きました
「まだ、生きてるのか
この醜い豚野郎が」
意識が薄れながら
思いました
彼女は天使ではなかった

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