(偽善者)
「ありがとう」
これが、少女の最後の言葉だった
早朝の07:30
自分は会社に出勤
する為に朝の駅のホームの
先頭に並んでいた
今日は、座れるかな?と
考えながら、
眠い目を擦りながら電車が来るのを
待っていた
いつもと同じ変わらない風景だった
何気なく左隣を見ると
可愛い女子高生が並んでいた
ちょとラッキーと思いながら
バレないように
横目でチラチラと見ていると
下を向きブツブツ
微かな聞こえないぐらい
の声で何か喋ってる
女子高生の周りに嫌な負の空気を
感じた
何か、嫌な物を見てしまった
気がして
横目で見るのをやめて
電車を待っていると
アナウンスが聞こえて来て
左の線路を見ると
電車が来るのが見えた
視界に女子高生が入り込んだ
女子高生が右足を出して体を
線路に吸い込まれるみたい
前に出ようとした
自分は女子高生の腕を掴み
無理矢理力強く引っ張り
列の横にずれた
女子高生は目を大きく
開き自分の顔見たが
直ぐに下を向いた
自分
「君、今、変な事しようとして
なかった?」
女子高生
「...............」
電車が到着してドアが開いたが
並んでいた人々は自分達の事
見てるだけで
余計な事に関わりたくないのか
無言で足早に電車に乗り
ドワが閉まり、行ってしまった
自分は軽い舌打ちをした
なんて薄情な奴らだ
そんなに会社や学校が大切か?
そう思いなが走って行く
電車を睨んでいると
女子高生の声が聞こえた
女子高生
「なんで!余計な事してくれたの!」
驚いて女子高生を見ると
目に涙を浮かべてこちらを
見ていた
女子高生
「やっと、決意が出来たのに!
何もかも、終わりにしたかった
のに!何故?邪魔をしたんですか?」
自分
「何を言ってるんだ!
自分のしようと、した事が
分からないのか?
何があった知らないけど
死ぬのは、駄目だ!」
女子高生
「貴方に何がわかるの?
この偽善者!
もう、終わらせたいの
この世界を終わらせたいの!」
自分
「確かに偽善者かもしれない
でも、目の前で死のうと
してる人を見過ごすわけには
行かないよ
何があったの?
理由を聞かせてくれないか?」
女子高生は鞄の中から
一冊の教科書を取り出し
自分に渡した
中を軽くめくって見ると
(馬鹿!死ね!臭い!バイキン!)
ページの全部にマジックで
大きく醜い悪意の言葉が書き込まれていた
女子高生
「両親や先生に話しても
お前が悪い!とかお前が直さないと
とか!誰も助けてくれない!
この世界は私にいらないと
言ってるの!
私はいなくなった方がいいの!」
自分は言葉がでなかった
自分はこの子に何をして
あげる事が出来るんだ?
何を?
女子高生は黙ってる
自分を見つめて笑いかけた
女子高生
「ごめんなさい...............
貴方に言ってもしょうがないわね
いいの、貴方も周りの大人と
同じで面倒に巻き込まれたく
ないもんね」
悲しい笑顔だった
アナウンスが聞こえてきて
次の電車見えてきた
女子高生
「さぁ、あの電車に乗って
いつもどうりの生活に戻って
ごめんなさい
変な事に巻き込んで」
自分は何をしてるんだ!
周りと同じでいいのか?
自分はそれでいいのか?
覚悟を決めた!
自分は女子高生の
手を強く握った
自分
「一度乗り掛かった船だ
俺は降りない
周りが乗らなくっても
俺は乗る
確かに君の世界は非道な世界
かもしれない
俺が救い出してあげる
なんでも言ってくれ
俺は君の為になんでもする!」
その言葉を聞いた女子高生が
自分を抱きついてきた
女子高生
「本当ですか?
なんでも、してくれるんですか?」
自分は抱きかれて頬を赤く
しながら
自分
「絶対だ!」と返事をした
女子高生
「じゃあ............... 一緒に死んで」
女子高生が強い力で
自分と一緒に駅の線路の所まで
押した
自分は不意をつかれて
力が出ずに
そのまま押し出され女子高生と
一緒に線路に落ちた
すぐ近くに迫ってくる電車見えた時
女子高生の嬉しそうな声
が聞こえた
女子高生
「ありがとう」

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