2014年1月16日木曜日

初めての勇気

(初めての勇気)




男が店の前に自転車を止めてから


10分ぐらい店に入らず


外から店の中を何回も覗き

レジに

立っている女の子を見た


(あの子が何処に電話をしている


よし!電話を切った


行くなら今だ


今日こそはやるぞ


いつも、通って、チェックしていた

大人しそうな眼鏡を

掛けた女の子


どの日にあの子が一人でシフトに

着くか通って頭に入れていた



勇気を振りぼれ俺


10分ぐらい店の前で

ウロウロしてたらから

怪しまれるぞ


今の自分を変えるんだ


もう、昔みたいなウジウジした

弱虫の性格を変えるだ


ただ、声掛けるだけじゃないか


そうさ、それだけだ


でも、生まれて初めてだから

緊張する


準備は整ってる


あとは、勇気だけ


神様自分に勇気を下さい


よし!行くぞ!)


男は自転車のカゴから

紙袋を取り出し


後ろに隠して店の中へ入り


真っ直ぐ女の子の前に行った


女の子

「いらっしゃいませ」


「..................あの...」


女の子は不思議そうに男見て

いた


男はその視線を感じ緊張が走った


女の子

「どうされました?」


(頑張れ俺!頑張って言うんだ!)


男は紙袋から取り出し

女の子の目の前に出した
















「金を出せ!」


男の持った包丁がキラリと


輝いた


(言えたぞ 俺!良くやった俺!)


誰かが男の肩を叩いた

振り返るとそこには

警察官が立っていた


(えーーーなんで?)


「え.........と...お勤めご苦労さんです」


警察官

「本当ご苦労だよ

変な人が店の前でウロウロしている

と通報があって来てみれば


はぁ〜君は馬鹿か!」


女の子

「馬鹿ですね」


「.........はい...」


男の初めて強盗は失敗に終わった


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