2014年1月17日金曜日

占い

(占い)



10日  朝   08:30 自宅



「はぁ〜」

女性が深い溜息をついた


バックを持ち

服に着替えて

化粧もバッチリした

デートに出掛ける準備は

万全だったが


足が動かなかった


久し振り会う彼氏なのに

気が重い


だって、今日会ったら

別れを言わなきゃいけないから  


女はテレビ見ながら

ぼーっと立っていた








9日   昼   12:30  テレビ局の制作室




ディレクターが机で

書類を読んでいると

ADが資料を持って近づいてきた


AD

「明日の朝番組の占いが届きました」


ディレクター

「分かった!見せてみろ」


見ると1位と最下位が抜けていた


ディレクター

「おい!一位と最下位がぬけてるぞ!

なんだっけ、あの........変な名前の

ま、ま、ま

マカダミアン チョコだっけ?」


AD

「違いますよ

マドモアゼル  ちよ子さんですよ」


ディレクター

「いいから、直ぐに

チョコ電話しろ!」


AD

「何か、甘そうですね、

分かりました。電話してみます」


ADが電話に受話器を取り

番号を押した






10日  朝     08:45 自宅





まだ、女性は立ったままテレビを

見ていた


私もそろそろ結婚しても

いい歳

でも、彼氏から結婚の二文字が

出て来ない

このまま行っていいのか?


もし付き合い続けて

突然別れたら、やり直しが効かない

年齢になってしまう

彼氏を嫌いなったわけじゃ無いけど


やり直しが効く年齢の

今のうちに


でも、彼氏の事が好きだし


どうすればいいの?


女性が考え込んでると


テレビから


(このあと、08:50に

良く当たる今日の運勢、星座占い

コーナーです)


そうだ!


もう、この際

占いで決めよう


私は水瓶座


もし今日の占いで


水瓶座が悪かったら別れよう


水瓶座が良かったら別れない


決めた






9日   お昼     12:35  テレビ局制作室



AD

「はぁい、はぁい、そうですか

分かりました。失礼します」


ADが電話を切り暗い顔で

ディレクターに近づいた


AD

「お弟子さんが出て

今、先生は宇宙と交信してるから

そちらで勝手に決めてくれと

言われました」


ディレクター

「宇宙?なんじゃそりゃ?

たく!適当だな〜


まぁいいか所詮は占いだし

視聴者も適当に見てるだろ


まだ、決まっていない

星座はなんだっけ?」


AD

「水瓶座と天秤座です」


ディレクター

「どっちを一位にして

どっちを最下位するか

うーん........

お前ならどっちにする?」


AD

「俺!天秤座なんで

天秤座が一位がいいです」


ディレクター

「そうか........

うーん、どうしようかな?」


AD

「あれ?俺の意見!無視ですか?」








10日   朝   08:50   自宅



女性は食い入るように

テレビを見ていた


(今日の占いカウントダウン

2位獅子座   ラッキーアイテムは

うな重


3位乙女座........)


なかなか自分の水瓶座が出ずに

手に汗を握りながら見ていると

等々11位まで来てしまった


(11位射手座  ラッキーアイテム

ボーウリングの球


そして、今日一番運勢が

良い星座は........)


女性は息を飲んだ









9日   お昼     12:40  テレビ局制作室



ディレクターは腕を組んで

考え込んでいた


AD

「早くして下さいよ

どっちだっていいじゃないですか

天秤座がいいけど〜」


ディレクター

「分かったよ、

天秤座でいいよ、早く行って

準備して来い!」


AD

「よっしゃ一位!

分かりました。準備します〜」


ADは軽い足取りで制作室を

出た


ディレクター

「たく!単純な奴だな」


ディレクターは机の資料を

手に取り見始めたが

なんか引っかかる感じがした


あ!


そうだ!水瓶座........


彼女の星座だったな

そういえば

明日は久し振りのデートだった






10日  朝   08:55   自宅




テレビ

(それでは良い一日を)


プチ


女性はテレビを消して

自宅を出た........
















10日  昼近く   11:00 

 待ち合わせ場所の橋の上





待ち合わせ場所にもう

彼氏が待っているのが見えた


女性は少し駆け足になった


女性

「お待たせ!お仕事上がりで

ご苦労様です」


彼氏

「いや!全然、

これ、どうぞ!」


彼氏は後ろに持っていた

花束を彼女に渡した


彼氏

「今日のラッキーアイテム

花束!  一位の水瓶座さん」




9日     昼   12:45  テレビ局廊下



走るディレクター


ディレクター

「おい!待て!AD!」


AD

「なんですか?」


ディレクター

「やっぱし一位は水瓶座にしろ!」


AD

「エーー!嫌です」


ディレクター

「テェメェ〜ディレクター命令だぞ!

明日!彼女とデートなんだよ

彼女は水瓶座なんだ

ラッキーアイテム花束だ!

いいかぁ」


AD

「うわぁ職権乱用だ!」


ディレクター

「昼飯おごるからさぁ〜」


AD

「しょうがないですね〜

分かりましたよ

じゃあ、うな重で!」


ADが嬉しそうに走って行った


糞高くついたな

でも、これで明日のデートは完璧だ!





10日    昼近く   11:05       

待ち合わせ場所の橋の上



女性

「うわーありがとう〜」


彼氏

「さぁ!行こうかぁ」


女性は暗い沈んだ顔になった


彼氏

「どうかしたの?」


女性

「ゴメンなさい、別れて欲しいの」


彼氏

「エーーーーー!」




10日    朝    08:00  自宅



女性が準備をしながらテレビを

つけた


彼氏のやっているテレビ局の

朝番組がやっていたが


つまらない内容だし

マドモアゼル  ちよ子の占いは

全然当たらないし


違う局に変えた


彼氏に悪いが

こっちの方が面白い


朝の占いも当たるし


やっぱし

ゴンザレス山本の占いコーナーが

一番ねぇ!



2014年1月16日木曜日

初めての勇気

(初めての勇気)




男が店の前に自転車を止めてから


10分ぐらい店に入らず


外から店の中を何回も覗き

レジに

立っている女の子を見た


(あの子が何処に電話をしている


よし!電話を切った


行くなら今だ


今日こそはやるぞ


いつも、通って、チェックしていた

大人しそうな眼鏡を

掛けた女の子


どの日にあの子が一人でシフトに

着くか通って頭に入れていた



勇気を振りぼれ俺


10分ぐらい店の前で

ウロウロしてたらから

怪しまれるぞ


今の自分を変えるんだ


もう、昔みたいなウジウジした

弱虫の性格を変えるだ


ただ、声掛けるだけじゃないか


そうさ、それだけだ


でも、生まれて初めてだから

緊張する


準備は整ってる


あとは、勇気だけ


神様自分に勇気を下さい


よし!行くぞ!)


男は自転車のカゴから

紙袋を取り出し


後ろに隠して店の中へ入り


真っ直ぐ女の子の前に行った


女の子

「いらっしゃいませ」


「..................あの...」


女の子は不思議そうに男見て

いた


男はその視線を感じ緊張が走った


女の子

「どうされました?」


(頑張れ俺!頑張って言うんだ!)


男は紙袋から取り出し

女の子の目の前に出した
















「金を出せ!」


男の持った包丁がキラリと


輝いた


(言えたぞ 俺!良くやった俺!)


誰かが男の肩を叩いた

振り返るとそこには

警察官が立っていた


(えーーーなんで?)


「え.........と...お勤めご苦労さんです」


警察官

「本当ご苦労だよ

変な人が店の前でウロウロしている

と通報があって来てみれば


はぁ〜君は馬鹿か!」


女の子

「馬鹿ですね」


「.........はい...」


男の初めて強盗は失敗に終わった


憎しみ/慈愛

(憎しみ/慈愛)





ファイルNo.15  ㊙︎


(極秘プロジェクト  名称   B計画)


12月3日  (日)12:00


今から極秘プロジェクト  B計画

を始める


昨日、最高のサンプルが手に入り

絶好のチャンスだ


この実験が成功すれば

ノーベル賞何て簡単に手に入る


ノーベル賞どころの話じゃない

世界を変えて歴史に残る実験だ



*サンプル、(被験者)

男性、36歳、身長175cm、A型

痩せ型、性格温厚、

大手企業のサラリーマン

配偶者あり


家族構成、

妻、子供二人(現在一人)


半年前 6月3日

子供、長男7歳を殺される


 殺害した男  25歳  A男  無職


長男、小学校の帰宅途中

A男にナイフで背中を15ヶ所

刺されて

出血多量で死亡


犯人は直ぐに逮捕されたが


その日から(被験者)はノイローゼ状態になり睡眠障害、精神的不安定になる




実験室3  12:20


殺害したA男を実験室に

入れて椅子に座らせて

手、足、腰に拘束する


五分後  12:25


サンプル(被験者)

心拍計を取り付け

二人の警備員に腕を抑え

ながら実験室3に入れる


サンプル(被験者)

A男を目視で確認すると

眉間に深いシワが出来る

顔が赤くなり血液が上昇する

呼吸は荒くなり

心拍数が上がる(120〜180↑)


「殺してやる!殺してやる!」

を連呼する


暴れるサンプル(被験者)を

退場させて実験室4に移動



実験室4   13:30


サンプル(被験者)

精神状態が落ち着くまで

一時間経過


サンプル(被験者)に

カプセル(brainカプセル)

を飲ませる



実験室3   13:50



A男の前に机と

刃渡り15センチのナイフを

設置


サンプル(被験者)を

一人で入れる


サンプル(被験者)

目視でA男を見る

心拍数は平常(120〜130)


顔は穏やか


机を避け


A男に抱きつき


目から涙を流す


brainカプセルの効果がみられる


(brainカプセル)


{脳の記憶する海馬が今まで生きてきた経験を蓄積され

大脳辺縁系の扁桃核に伝わり電気信号で感情生み出されて憎しみ、憎悪、が生まれる

この感情をbrainカプセルで

電気信号を逆流させて

憎しみ、憎悪の変換されて慈愛の

感情になる}


サンプル(被験者)をA男から

引き離し帰宅させる


後はサンプル(被験者)の

経過をみるだけ


実験は成功


歴史的瞬間立ち会えた事を

嬉しく思う


これで世界から民族紛争、戦争、

人種差別が全てこの世から無くなる


14:20   実験終了

























ファイルNo.16  ㊙︎


(極秘プロジェクト   名称B計画)



12月4日    (月) 05:00


実験は失敗


昨日の15:50にサンプル(被験者)

帰宅


妻、娘、殺害


長男と同じ台所の包丁

で妻、娘を背中を

15所刺す


サンプル(被験者)そのまま熟睡


brainカプセルの副作用だろう


憎しみが変換され

慈愛になったが


慈愛までもが変換され

憎しみになるとは


02:30  サンプル(被験者)

起床


サンプル(被験者)

直ぐに当社に電話入れる


サンプル(被験者)

「また、A男に会いたい」と

言う


警備員6人をサンプル(被験者)の

家に急行


04:00  到着


サンプル(被験者)を排除


居間にロープ設置

自殺を装う


04:30  終了の電話が入る


警察署に電話

賄賂の提示と一家心中の

策案を言う



また、失敗をしてしまった


まぁいい


警察署から新しい

被験者の情報を手に入れた


来週の火曜に手に入る


最近の日本は


サンプル(被験者)が手に入り易い

から助かる


2014年1月7日火曜日

戦隊モノの疑問

戦隊物の疑問?




この前、息子に


「何故、戦隊物は皆、色がバラバラ

なの?」と


聞かれました


確かに皆レッドやブルーや

イエローと色が違います


そこで


もし戦隊を一色にしたらどうなるか

シミレーションしたい

と思います



妄想劇場




怪人が女性に襲いかかろう

としています


女性

「きゃーっ助けて〜!」


怪人

「叫んでも、無駄だ誰も

助けに来ないぞ!」


「待て!怪人!

お前の悪巧みもここまでだ!」


怪人と女性が声のする方を

見ると


崖のてっぺんに

赤い姿のヒーロー

五人組の姿が見えた


レッドレンジャー1

「燃える魂が正義の心に火を

つける

レッドマン」


💥ドカーン


レッドレンジャー2

「赤い炎がお前らを悪を

焼きつくす

レッドファイヤー」


💥ドカーン


レッドレンジャー3

「えーーと炎は.........言ったか

えーと.........あ!

真っ赤に燃える太陽の戦士

レッドサン」


💥ドカーン


レッドレンジャー4

「.........もうねぇじゃん

だから、嫌なんだよ最後の方は

クジで決めたのはいいけど

もうねえよ

それにさぁ.........」


レッドレンジャー5

「真っ赤なトマトは健康の

記し

レッドケチャップ」


💥ドカーン


レッドレンジャー4

「あ!てめえ

先に言いやがったな


何?トマトってケチャップって

美味しそう名前つけてんだよ💢」


レッドレンジャー5

「おめえが、遅いからだろ

早くしろ  チィ(舌打ち)」


レッドレンジャー4

「今舌打ちしたよな

したよな💢」


レッドレンジャー1

「お前ら、いい加減にしろ

何揉めてんだよ


今は皆で力を合わす時だろう」


レッドレンジャー3

「何リーダーぶってるの

お前リーダーじゃねえ

だろう?」


レッドレンジャー1

「俺赤だよ

わかってる?赤!」


レッドレンジャー3

「皆赤じゃねーか

何クジ引きで一番引いたから

リーダー気取ってるの?」


レッドレンジャー1

「イヤ違うね

皆より

俺の方が少し赤が濃いもん」


レッドレンジャー3

「やんのか!てめえ

俺の方が濃いわ💢」



レッドレンジャー2

「.........」

女性

「.........」

怪人

「..................💢」



レッドレンジャー2が

申し訳なさそうに

頭を下げながら

怪人と女性に近づく


レッドレンジャー2

「なんか、ごめんなさい」


怪人

「なんなの?どうして

こうなったの?」


レッドレンジャー2

「イヤーーそれがですね

皆自分がレッドを

やりたい!やりたい!と

言って

誰も譲らなかったんですよ


だったら皆でレッドに

なっちゃえばいいじゃん

と話がまとまったんですけど


いざ、始まったらこれですよ


本当すみません」


怪人

「💢困るよ

こっちも遊びやってるわけ

じゃないんだよ


ほら、女性を見てくださいよ

呆れた顔してるじゃ

ないですか」


レッドレンジャー2

「本当すみません」


女性に謝るレッドレンジャー2


女性

「イヤ、大丈夫ですから

本当大丈夫ですから

気にしないで下さい」


怪人

「私からも

謝ります

すみませんでした

せっかく、捕まったのに


本当ごめんなさい


このままじゃ埒が明かないから

また、明日と言う事で

どうでしょうか?」


女性

「分かりました

明日と言う事で

何時ぐらいくればいいですか?」


怪人

「お昼食べ終わったぐらいで

01:30ぐらいで

えーーとレッド.........なんでしたっけ

?」


レッドレンジャー2

「あ!レッドファイヤーです」


怪人

「レッドファイヤーさん

もいいですか01:30で」


レッドレンジャー2

「自分は全然構いません

本当すみませんでした」


怪人

「じゃあ

今日は解散で


また明日


レッド.........えーーと

ファイヤーさん


頼みますよ

明日はちゃんと違う色で

来て下さいね」


レッドレンジャー2

「はい

本当すみませんでした」


楽しげに雑談しながら帰る

怪人と女性



ため息吐きながら

取っ組み合いの喧嘩を

しているヒーローを

止めに行く

レッドレンジャー2


レッドレンジャー2

「おい💢

お前ら!怪人と女性

呆れて帰っちゃたぞ!」


レッドレンジャー1345

「「「「え?なんで?」」」」


次の日01:30


怪人と女性が

待ち合わせ場所に現れる


「おい!待て!

お前の悪巧みもここまでだ!」


崖のてっぺんに

全員黒い格好の

ヒーローが現れる


ブラックレンジャー1

「黒い魂は.........」


怪人

「待て!待て!待て!💢

ちょと来い

いいから

ちょと来い💢」


頭を傾げながら

怪人に近ずく五人組


怪人

「お前ら馬鹿なのか?

何で全員黒いんだ!」


ブラックレンジャー2

「イヤー昨日皆で話あって

赤ダメなら黒はどうだ

と意見が纏まりまして」


怪人

「お前ら死ね

マジで死ね


赤から黒になっただけじゃん


はい!今日も解散!」


ブラックレンジャー12345


「「「「「えーー!」」」」」


怪人

「えーーじゃねえよ

明日は皆違う色で来いよ


わかったか?」


ブラックレンジャー12345

「「「「「.........はい」」」」」


怪人は女性に

近づき


怪人

「ごめんね〜美咲ちゃん

また明日になっちゃた

今日これから何処行く〜♥︎」


女性(美咲ちゃん)

「え〜どうしようかな〜♥︎

昨日一緒に映画見たし

今日は遊園地がいいな〜♥︎」


怪人

「わかった

遊園地ねぇ〜♥︎

じゃあ

行こうか〜♥︎」


手を繋いで帰る

怪人と女性(美咲ちゃん)


その時

ブラックレンジャーの

心が一つになった


ブラックレンジャー2

「やっちゃうか」


ブラックレンジャー1345

「「「「うん」」」」


ブラックレンジャー12345


「「「「「必殺!

メガトンバズーカ!」」」」」



💥ドカーン



こうして平和は守られた


一般人の犠牲も気にしない!


行け!僕らがブラックレンジャー!


行け!どっちが悪わからない

ブラックレンジャー!



家族

(家族)





1月1日    昼12:00  家の居間




お婆さんが紙を片手に持ち

居間の端を行ったり来たり

していた


微かな聞き取れないぐらい

小さい声で

お経を読むみたいに

ブツブツ唱えながら

紙を見ていた



ピンポ〜ン


家のチャイムが鳴り

慌てて紙を

上着の胸ポケットにしまい

玄関に行くと


30代ぐらいの男女と

6歳ぐらいの小さな

可愛い女の子が立っていた


息子

「母さん、久しぶり

孫連れて帰って来たよ」


お婆さん

「お久ぶり、いらっしゃい

まぁ可愛い女の子

加奈子ちゃん、元気だった」


「お母さん

加代子ですよ、

ほら、加代子、お婆ちゃんに

挨拶は」


小さい女の子はお母さんの

後ろに隠れてモジモジしていた


お婆さん

「あら、ごめんなさい

加代子ちゃんね

恥ずかしいのかな

取り敢えず

ここは寒いから家の

中にどうぞ」


家の居間に3人を案内すると

テーブルの上に豪華な

お節料理が並べてあった


息子

「うわ!凄いな

これ母さんが作ったの?」


お婆さん

「そうなの

皆が来るから張り切って

作り過ぎちゃた

さぁ座って」


家族3人をテーブルの

周りに座らせ


お婆さん

「今、お箸と取り皿持って来る

わね」と言い


台所に取りに行った


食器棚から箸と取り皿

取り出し片手に持って


もう片手方の手で

胸ポケットから

紙を取り出し

真剣な顔で見ていた


後ろに気配を感じ


振り返ると

嫁が真顔で立っていた


「お母さん

私も手伝いましょうか?」


お婆さん慌てて紙を

胸ポケットにしまい


お婆さん

「大丈夫、大丈夫

今持って行きますから」


お婆さんと嫁は居間に戻り

皆に取り皿と箸を配った


お婆さん

「さぁ食べてちょうだい

遠慮は要らないかね」


家族3人は美味しいそうに

お節料理を食べ始めた


お婆さんはその様子を

微笑みながら見ていると

息子が気づき


息子

「母さんも食べなよ」


お婆さん

「私はいいわ皆が食べてる

姿を見てるだけで十分


そういえば、最近仕事の方

大丈夫?


営業マンも大変でしょ

営業に行っても相手に

されないでしょう?」


息子

「そうなんだよ

本当不景気のせいで

仕事の量ばかり増えて

給料が落ちる一方でさぁ

まいっちゃうよ」


「もう、今日は暗い話は無しよ

正月なんだから

お母さんも心配しちゃうじゃない」


お婆さん

「ありがとう、美代子さん


美代子さんも

スーパーのパート大変でしょ」


「大丈夫ですよ

結構楽しくやってます

今の世の中共働きは当たり前

ですからね」


息子

「すみませんね、甲斐性無しで

今に一発当ててやるから

見ててくれよ」


お婆さん

「全くもう、あんたは

昔から調子のいい事ばかり

言うんだから」


息子

「もう、それは言いっこなしだよ」


お婆さん、嫁

「「あははははぁ」」


家の中に笑いが起こり

そんな何げない会話してる

うちに女の子も家に慣れて来て

お婆さんの

膝の上に座るようになってきた


本当に小さくって可愛い孫


優しく頭を撫でると女の子が

こちらを向いて笑いかけて来た


お婆さんも優しく笑い返した




4時間後




息子が腕時計を見て


息子

「もう、四時かそろそろ

帰らないと」


お婆さん

「あら、もう、そんな時間なの

時間は立つのは、早いわね」


お婆さん引き出しから

封筒を出し


息子に渡した


お婆さん

「少ないけど、これ持ってて

頂戴」


息子は封筒受け取り

中身を確認すると4万円が

入っていた


息子

「母さん、ありがとう

このお金は大事に使うよ

これ手紙、後で読んでね」


手紙を受け取って


三人を玄関の外に駐車している

車まで見送った


走り出す車の後部座席の窓から

女の子が笑顔で手を振っている


お婆さんも手を振り

車が見えなくなるまで

立っていた


空を見上げると

夕日が沈み掛けていた


お婆さんは深いため息ついて

家の居間に戻り


胸のポケットにしまって

あった紙を広げた




























(レンタル家族の設定


息子.名前正一

職業.営業マン

性格お調子者


嫁.名前美代子

職業.スーパーのパート

性格しっかり者


孫.名前加代子

幼稚園に通っている

性格恥ずかしいがり屋



料金は一時間一万円です

最後、息子役の人に料金を

渡して下さい)


お婆さんは息子役の人から

貰った手紙を開けると


その中には領収書が入っていた


ふと居間の中を見ると

もう誰もいない


ただあるのは静けさだけ


さっきまで笑い声響いていた居間が

嘘のように音が何もない


倒れるように

座り込み


耳が痛くなるような

静けさにお婆さんは

耳を抑え


それを打ち消すように


大声で泣いた


夕日が沈み居間が

暗くなり始めた



まるで暗闇が飲み込むように


泣いているお婆さんが暗闇に

包まれた