2017年2月28日火曜日

ぎぶあんどていく

give and take



俺は、今、何故ここにいるか

理解出来ない

理解するのを拒んでるかもしれない

病院の待合室で

頭を抱えてる


なんなんだ

あの女は


最初

付き合い始め時は

とても純朴で素直な子だと

思っていたのに


俺の好みの髪型から始まり

仕草や言葉使い

ファッション

まぁ、ここまでは理解出来る

そのうち

顔を身体の整形して来た


こいつは、狂ってると

感じはじめ


別れようとしたが

女は、許さなかった


毎晩の電話とか

俺に付き纏う

ストーカーの様に

コソコソなら分かるが

当たり前の様に目の前に現れる


そして

本気じゃなかった

まさか、そこまですると思わなかった

つい

俺の口から出てしまった

「俺の事を愛してるなら

死んでみろよ」


女は、その事を言われるのが

分かっていたのか


右手で鞄から

カッターナイフを取り出し


躊躇無く

カッターナイフの刃の先端を

左手首静脈に突き刺した


カッターナイフの刃で

手首を引くんじゃ無く

突き刺した



確実に死を意識した行為

右手のカッターナイフを

グリグリと回し

左手首から血が溢れ出し

最後

カッターナイフを立てまま引いた


噴水の如く溢れ出す血


女は、崩れ倒れながらも

笑っていた


俺は、直ぐに

救急車を呼び

今、女は緊急手術をしてる


何でこんな事に

あの女のそばにいたら

俺の身が危ない

これからどうする?


逃げよう

今直ぐにでも引っ越し

あの女の来れない場所へ


近くを歩いてる

看護師に女の容体を聞いたら

手術は、もう直ぐ終わりそうで

命に別状はないが

1週間ばかり入院するみたいだ


看護師に

彼女の生活用品とか

持って来ます。と嘘を言い

病院を飛び出した


1週間もあれば

引っ越しは、間に合うと思った

俺は、甘かった

自宅に帰らず

そのまま逃げれば良かった


自宅の居間で

青い入院服を着た女が

俺の目前に立っている


終わった

これでお終いだ

そう思うと何故か諦めと言うのか

冷静になれた


俺は、思った

何でこんなに俺に執着をするのか?


女の答えた


「貴方は、私の理想の人

何もかも、私の理想と一致したの

だから

私も合わせて

貴方の理想の女になろうとした

それだけ


この世は

give and takeよ

そうでしょ?

今度は、貴方の番」


女の右手には

カッターナイフが握ってあった

それを俺に差し出し

こう言った


「死んで」





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