失敗作
博士と助手が、実験室で
床に転がっている
失敗作を眺めていた
助手
「失敗したんですね」
博士
「そうだな
完全な失敗作だ」
助手
「成功すると思っていたん
ですけどね」
博士
「駄目だった
君が、実験室に来る前に
暴れ出してね
しょうがなく処分したよ」
助手
「そうだったんですか
残念です」
博士
「大丈夫だよ
失敗の原因は、分かっている
取り敢えず"これ"を処分
してくれないか
ほら、あのマシーンで」
助手
「あの1000℃の高温で
完全に焼きつくす機械ですか
分かりました」
助手は失敗作を荷車に乗せて
失敗作を見つめていた
助手
「成功すると思ったんですけどね
こうやって見ても
本当よく出来ている
"博士"そのものですね
失敗の原因は、なんですか?」
博士
「それは
私のクローンを作ろうと
したことかな
体も記憶も全部全く
同じに作ってしまった事」
助手
「博士.........貴方は
本物ですよね?」
博士
「大丈夫
私は、本物のだよ
自分のクローンを作って
仕事や嫌な事を全部
クローンに任せようと
したのが
間違えだったよ
早くその失敗作を
処分してくれ
早く帰って妻と食事しなきゃ
いけないんだ」
助手
「.........分かりました」
助手は、失敗作を乗せた
荷車を機械の所まで押してる時
失敗作の左手の薬指に目が止まった
そこには
金の指輪がはまっていた
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