2014年10月6日月曜日

Shot

Shot






ここは何処だ?


今、俺は周りが見えないほどの

真っ暗な部屋の真ん中で

椅子に縛られている


これが治療か?


無駄な事を


どうも俺は病気らしい


頭の病気だ


俗に言うサイコパス


俺は、3ヶ月前に、ある一家を

皆殺しにした


フゥ、違うな


一人殺しそびれた


一家の長女を背中から刺して

殺したと思ったが

刺しが甘かったな


そいつが警察に連絡して


完璧な狩りだったのに

全てがパアになった


アッサリと捕まり


裁判にかけられたが


弁護士が精神鑑定で

この俺が異常だと訴え責任能力が

ない認められ


呆気なく精神病院行きになった


警察は控訴するかと思ったが

奴らは、しなかった


控訴しても、無駄だと

思ったんだろう


某著席で俺を鋭い目つきで

睨んでいる奴がいたな


取り調べ中に俺の事を

ぶん殴っり

「この殺人鬼が!」と

怒鳴った刑事


悔しいそうな顔していたな


思わず顔がニヤついてしまった



それにしても

いつ治療が始まるんだ?


いくら治療しても

無駄なのに


俺の頭の中には罪悪感と言う

物は、無い


無い物は、どうしようも無いのに


治療で治った振りをして


また、外に出て

狩りを楽しむ事にしよう


ガチャ


目の前の扉が開き


俺の目を刺すように光が漏れて

一人の男が入って来た


黒いシルエットで顔が見えない



「久しぶりだな

殺人鬼よ」


聞き覚えのある声?

あの刑事だ



「なんで、お前がいるんだよ!

ここは、病院だぞ!」


「まぁ、まぁ、そう怒るな

病院の先生に頼まれて来たんだよ

貴方が適任だとさ


お前には、指一本触れやしないよ」


「じゃあ、何しに来た!」


「おっと、ごめん、ごめん

指一本触れやしないと

言ったが、この注射だけは

打たせてくれ」


刑事の右手には

鋭く光った注射器を持っていた


「なんだそれは?毒か?

それで俺を殺すきか?」


「大丈夫だ

ただの治療薬だ

動くなよ」


刑事は躊躇なく俺の首筋に

注射器をぶち込んだ


でも、痛みが無く


毒では、ないらしい


頭がフラフラする麻薬か?


「おい、大丈夫か?

聞こえるか?」


「うるせー聞こえてよ」


「良かった、良かった」


「今からな

お前が三ヶ月前に起こした

殺人事件の調書を読む

よく聞けよ」


刑事は鞄の中から

調書を取り出し読み始めた


馬鹿が


今更聞いて何なるんだ


「×月×日深夜二時三十五分に

お前は◯◯一家の自宅に侵入し


一階の寝室に入り

まずは、寝ている旦那さん

◯◯◯さん会社員四十四歳に

またがり


お前が犯行で使う為に持参した


刃渡り30センチの

サバイバルナイフで胸を一つきで

刺してショック死」



ああそうだ


刺した瞬間

ビックリした顔で俺の事を

見ていたっけ


実に面白いか........お.........


何だ胸が痛い


「どうした?顔が青いぞ

気分でも、悪いか?

サイコパスさんよ」


「うるさい

なんでもない」


「そうか

続きを読むぞ


旦那さんを刺した後

隣で寝ていた

奥さん◯◯◯さん四十歳主婦が

目を覚まし

逃げようとしたが

お前に捕まり

右横の首筋から頸動脈を切断して

出血多量で死亡」


あの時......綺麗な血が........

ドバッと、

ハァ、ハァ、ハァ

苦しい息が、息が

呼吸が上手く出来ない


やっぱり毒を打たれたか


「糞刑事!やっぱり

毒を打ちやがったな!」


「違う

毒じゃない


言ったろう

毒は打ってない

治療薬だって」


「嘘つくんじゃね

苦しいぞ

凄い苦しいだぞ!」


刑事はにやけながら

俺の顔に近づき

耳元で囁いた


「そりゃそうさ


お前、もう、"サイコパス"じゃない

だから」



「意味が分からない

どういう意味だ!」


「お前の打った薬は

新薬でサイコパスを治す薬さぁ


サイコパスは

前頭葉の障害で共感能力の

欠除が見らる


ようは、他人の苦しみが

分からないて、やつさぁ


この薬を打つと

それが治るらしいだ

もう、お前は、普通の人間

罪悪感を思った

"ただの人間"なんだ」


「嘘だ!嘘だと言ってくれ

苦しい、怖い、震えが止まらない

これが、罪悪感.........」


「そうだ、罪悪感だ!」


刑事が俺の身体中を縛っている

器具を外し


鞄の中から黒い物を

俺に渡した


「どうだ、凄いだろ

ベレッタだ、

日本じゃ中々撃てる品物じゃないぞ

お前の好きなように使え」


ズッシリと重かった

冷たくって、黒光りしている


本物だ


俺は、刑事に銃を向けたが

引き金を引け無かった


「どうした、撃てよ

撃てないよな

もう、お前には、撃つ事が

出来ない


いや


撃てるかもな」


刑事は、自分の右手を銃の形に

似せて

自分こめかみに突きつけた


「ふざけるな!

俺は、死なないぞ!

罪悪感なんて.........糞

う、う、う」


「そうか

最後にお前に伝えたい事が

あったんだ


生き残ってた

長女な、死んだよ」


「う、う、う.........」


「良かったな

狩りが、完成されて


それも、四人だもんな」


「はぁ?あの一家は

三人家族.........」




「お腹に赤ちゃん

がいたんだよ

俺の子供.........」





もう、躊躇いは、無かった







バン





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